研究課題/領域番号 |
16520361
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
坂本 利子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90331115)
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研究分担者 |
吉田 信介 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (50230743)
宇根谷 孝子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (00259376)
本田 明子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 講師 (80331130)
和田 綾子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 講師 (30331135)
片山 智子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 講師 (50331137)
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キーワード | バイリンガリズム / 異文化理解教育 / 異文化間コミュニケーション / パートナーシップ / グローバリズム / 高度情報化 / 発信型コミュニケーション・コンピテンス |
研究概要 |
立命館大学で英語を学ぶ国内学生と、立命館アジア太平洋大学で日本語を学ぶ国際学生との日英語遠隔交流授業を通して、異文化コミュニケーション能力向上にもたらす効果を考察し、異文化理解教育と異文化間コミュニケーション教育のより実践的効果的指導法を研究し、インターラクティヴな遠隔交流教育の可能性を探ることを目的に、Eメール交換、ホームページと掲示板の活用、ビデオレターの作成と交換、テレビ会議システムと対面交流授業などを組み合わせ、具体的にはメールや掲示板への書き込みによるネット・コミュニケーション、自文化紹介と異文化理解をテーマにしたプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートなどの活動と、それらの録画撮影とアンケート調査、そして前期と後期末の学生および指導教員へのアンケート調査と集計結果の分析考察、およびそれらの成果のフィードバックとしてホームページへの掲載などをおこなった。 アンケート調査から交流授業が、1.外国語学習とコミュニケーションへの内発的動機付け、2.異文化接触に対応できる「順応性」の獲得、具体的には、1)未知の状況や新たな環境への対応力、2)相手グループに対する偏見や自文化中心主義に陥らない異文化理解への姿勢、3)異文化接触に耐えうる力、4)異文化グループへの共感、そして3.自文化理解と自文化発信力の重要性の理解、などの面で大いに有効であることが考察された。 今後の課題は、遠隔交流授業の内容、方法、効果について実際の映像やアンケート結果をさらに考察し、両グループのインタラクションの質的・量的分析を行い、その際の教師のファシリテータとしての役割と意義を考察すること、また一対一か少人数での対人コミュニケーション活動の機会と環境を整備し、よりインターラクティヴな遠隔交流教育の方法を検討することである。 2005年9月、日本教育工学会全国大会にて研究成果を発表する予定。
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