研究課題/領域番号 |
16520365
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
望月 通子 関西大学, 外国語教育研究機構, 教授 (20219976)
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研究分担者 |
船城 道雄 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00022210)
本田 勝久 大阪教育大学, 教育学部, 専任講師 (50362744)
佐久 正秀 大阪信愛女学院短期大学, 人間環境学科, 専任講師 (30390131)
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キーワード | 教室内モティベーション / WTC (Willingness to Communicate) / 質的・量的研究 / 外国語教育 / SDT (Self-Determination Theory) / 実証的研究 / タスクモティベーション / 学習者要因 |
研究概要 |
1.『擬似体験による日本人英語学習者の異文化適応度の調査」(本田・佐久:2004):質問紙により日本人英語学習者の異文化適用モデルの検討を試みた。 2.「教師の専門能力開発をめぐる研究」(望月通子:2004):学習者の動機付けの高揚には教師の質がかかわる。教師教育の諸相と背景・現状および問題点を指摘し、教師の将来像を明らかにしようとした。具体事例として豪国の言語政策に言及し、日本の小学校英語の教科化を論じている。 3.「The Concurrent and Construct Validity of Intrinsic/Extrinsic Motivation in Japanese EFL Learners : A Self-Determination Perspective」(本田・佐久:2005): Deci & Ryan(1985)の自己決定理論の日本人英語学習者への拡張として、内発的/外発的動機づけの併存的妥当性および構成概念の妥当性を検証した。Noels, Pelletier, Clement, & Vallerand (2000)の内発的/外発的動機づけ尺度の併存的妥当性を測るために、Clement & Kruidenier (1983)による5タイプの学習志向性(orientation)間の関係を明らかにし、その結果、尺度の心理学的特質が支持された。さらに、測定しようとしている構成概念について、Deci & Ryanの動機づけの枠組みにおける他の変数と、理論的に予想される変数と関連が認められるかを検証した。内発的および外発的動機づけが、構成概念として理論的な枠組みで意味をもち得ることも確認した。 4.『第二言語習得における学習者要因-動機づけの新しい枠組みについて-」(本田:2005):学習者に内在し言語学習に影響する「学習者要因」の文献研究。学習環境に影響する「社会的要因」、学習者に内在する「情意的要因」および「認知的要因」の3観点から、各学習者要因を考察し、1990年代以降の新理論やモデルが日本の教育現場の課題を解決できるかを明確にした。
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