研究課題/領域番号 |
16520365
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
本田 勝久 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60362745)
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研究分担者 |
佐久 正秀 大阪信愛女学院短期大学, 人間環境学科, 講師 (30390131)
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キーワード | 英語教育 / 日本語教育 / 教室内モティベーション / 質的・量的研究 / 実証的研究 / タスクモティベーション / 自己決定理論 / ディモティベーション |
研究概要 |
本年度の研究業績は以下の概要で述べるように、モティベーションに関して6編の論文を発表した。 (1)「語彙学習における学習者要因-モティベーションとストラテジーの観点から-」(本田2006)では、語彙学習における学習者要因という観点から、「タスクに焦点をあてた動機づけ」や「Trait&Stateモティベーション」を語彙学習の中に適切に位置づける必要性を論じている。 (2)New Orientations in Language Learning Motivation-Intrinsic/Extrinsic Motivation and Self-Determination Theory-.(本田・佐久2006)では、言語学習のための内発的動機づけと外発的動機づけの妥当性と信頼性を検証し、Clement&Kruidenier(1983)のオリエンテーションや、Deci&Ryan(1985)の構成概念との類似性を提示している。 (3)「英語科における観点別評価と「学力」」(本田2006)では、「関心・意欲・態度」という観点から、観点別評価とその評価基準を考察し、英語学習へのモティベーションの向上と英語科における「学力」との関連を論じている。 (4)「日本語作文における学習者によるコレクションの研究-日本語学習者はどこまで修正できるか:習熟度・学習ストラテジー・モティベーションの観点から-」(望月・本田・佐久2006)では、日本語作文における学習者の文法性判断能力と文法修正能力が、学習者のティベーションとどのように関連するかを検証している。 (5)「小学校英語教育における語彙教材の開発に向けて」(本田・柏木・神白・中河2006)では、小学校英語教育で教えられている語彙の現状を踏まえ、小学校英語活動における語彙教材を提示している。シンプルかつユーモラスなオブジェクトを使って語彙教材を作成することによって、児童のモティベーションが向上することを指摘している。 (6)「高校生を対象とした英単語親密度の調査-話し言葉のデータベースから-」(本田2006)では、英語の話し言葉のデータベースから頻度の高い単語を抽出し、それらの単語親密度を日本人高校生に調査した結果を報告している。学習者に内在し、語彙学習に影響を与える情意的・認知的要因について論じている。
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