4月16日から21日の6日間シンガポールのRELCにて英語教育学会に出席しアジアの英語教育の実情を知り、教育関係者と交流を深めた。5月15日JACET関西外国語研究会にて「韓国の到達度評価テスト」と題し2種のナショナルテストCSTA(日本のセンター試験にあたる)および教育到達度評価テストについて発表した。6月4日JACET関西支部和歌山大会にて「日韓EFL学習者の英作文に見られる創造性」と題し韓国の高校生の書いた英作文に使われている形容詞を分析して創造性について言及した。また読み手とのコミュニケーションを取ろうとする方略を分析した。8月9日(火)British Councilにて小学校の英語教員トレーニングに参加した。出席は小学校教員を含め7名であり、小学校の子供に英語を教えるノウハウを実際に学んだ。8月14日から20日の7日間にソウルの国会図書館での資料集めと江原道での教員研修に参加した。80名を超える小学校の先生が1日目は13:00から22時まで、2日目は9:00から13:00まで研修を行い私も一泊しての参加であった。いくつかの挨拶と講演を含めワークショップとしては4種類が用意され、80名を4グループに分け20名の先生方が多彩な活動を通して楽しく、実用的な英語を生徒たちに教える技術を学んでいた。1グループに1名の韓国人のアシスタントがつき、ネイティブスピーカーと受講者の間に立って援助していた。アンケートを依頼し小学校教員の意識調査を行った。平成18年3月発行の奈良佐保短期大学紀要に「提案と苦情ノート」の談話分析にて英語でのコミュニケーションの難しさを述べ、「韓国江原道における現職教員再教育」で夏季休暇に調査した教員研修の内容を述べた。また3月25日京都で開かれたJACET関西外国語研究会にて江原道が行う3種類の教員研修(アルバータ大学での海外研修、国立教育大学での研修、英語教育センターでのワークショップ)について写真を紹介しながら発表を行った。日韓の関係はこの数年緊張感をはらんで調査が非常にやりにくくなるなど変化している。しかし平成17年度は韓国側の好意により実態調査を無事終えることが出来た。
|