4月に3日間シンガポールのRELC学会に出席しアジアの英語教育研究者と交流し各国の情報を得た。ただ韓国も日本もこの学会のメンバーではなく、韓国からの出席者が1名のみでその点では物足りなかった。‘Teacher Education in language teaching'がテーマであった。6月に4日間ソウルのKATE(韓国英語教育学会)に参加した。テーマは'Beyond the Horizon : Extending the Paradigm of TEFL'で、いくつか興味深い発表があったが中でも韓国語で行われ出席はほとんど韓国人研究者のみのパネル・ディスカッションで小学校英語を1年から開始するかどうかの是非を話し合われたのが興味深かった。8月に3日間日本で初めてのASIATEFL学会が福岡の西南学院で開かれた。モデル授業をしてもらうために招聘したことのある小学校教員ヒョン・ソクブン先生がソウル大学のKwon教授と共に韓国の小学校英語の成功について発表を行った。10月に5日間ソウルで(1)ユン・ヒ・リー先生インタビュー(2)ソウル市内一般家庭の保護者3名インタビュー(3)ヒョン・ソクブン先生のクラス参観(4)ヒョン・ソクブン先生のインタビューを行った。NHKの取材に同行し多くの情報を集めることが出来た。平成19年2月にソウルの高校教員にアンケートを依頼するために出張したが、内容について一致を見ずアンケートは実現しなかった。しかし教科書を手に入れその分析を行うことが出来た。3月24日、25日にブリティッシュ・カウンシルが行う小学校教員のための英語研修に出席した。一昨年の夏に参加したときに比べると人数も多くコミュニケーションのための英語力もレベルが高くなっていた。日本でも特に若い小学校教員の意識が英語教育開始に向けて高くなってきているのではないかという印象を持った。平成18年度は開始10年を経た韓国の情報を得るために出張することも多かったが、発表等が不十分だったのは否めず科研最終報告書に成果ができればと思っている。
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