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2004 年度 実績報告書

古代北陸道地域の交通・社会システムに関する歴史的・考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520397
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

藤井 一二  金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (00139742)

キーワード北陸道 / 津 / 加茂遺跡 / 渤海使 / 遣渤海使 / 上京龍泉府 / 駅家
研究概要

北東アジアと北陸道の関係を渤海使・遣渤海使・渤海国旧跡遺産のデータを中心に検討するため、過去に収集した渤海使・遣渤海使史料を整理しコンピュータ入力を進めるとともに、基礎資料ならびに参考文献の調査・収集を図った。とくに、中国関係学会発行の『文物』『考古』等のバックナンバーを調査し、旧渤海国遺跡に関する調査報告データを収集すると同時に、留学生の助力を得て日文への翻訳作業を進めた。9月には遼寧省大連・黒龍江省ハルビン(黒竜江省博物館)・牡丹江・寧安市(上京龍泉府遺址、同遺址博物館、興隆寺石仏)を中心に現地調査を行い、最新の発掘資料に接することができた。黒龍江省博物館の渤海資料展示コーナーを中心に、上京城出土の望柱石、忍冬紋長方磚、花紋長方形磚、宝相蓮花紋方磚、文字瓦、板瓦、筒瓦、小型鍍金仏(立像・座像)、将軍鉄甲、開元通宝など、上京城遺址博物館でも舎利函、銅仏、銅鏡、鉄香炉、蓮華瓦当、陶器類を実見し、唐の影響下で高度な文化を形成していた痕跡を目の当たりにしたが、そこには8世紀の日本が渤海使の頻繁な往来に応える形で渤海の都へ遣渤海使を送った意味が存在すると思われる。
また、日本海沿岸のうち越後・越中・越前の津・湊に関する遺構・遺物の資料収集を進め、発掘調査報告書の点検や収集を図った。とくに今年は、新潟県埋蔵文化財事業団(新津)・新潟市立歴史博物館・石川県埋蔵文化財センターでの資料収集を進め、古代北陸道の駅・津・村に関する遺跡のうち石川・新潟における現地踏査を行い資料の収集を進めた。これらの活動を通じて遣渤海使と北陸、越前国加賀郡の津・深見駅に関する論文を3編執筆した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 古代北陸道における「加賀郡〓示札」と歴史的環境2005

    • 著者名/発表者名
      藤井一二
    • 雑誌名

      金沢星稜大学経済研究所年報 25

      ページ: 89-100

  • [雑誌論文] 天平期における加賀郡「津」と遣渤海使2004

    • 著者名/発表者名
      藤井一二
    • 雑誌名

      続日本紀の諸相(塙書房)

      ページ: 315-329

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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