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2007 年度 実績報告書

中国魏晋南北朝時代の石刻資料から見た女性と婚姻

研究課題

研究課題/領域番号 16520419
研究機関愛媛大学

研究代表者

東 賢司  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (10264318)

キーワード魏晋南北朝 / 墓誌 / 女性 / 婚姻 / 閨閥 / 家系図 / 郷里地図 / 北魏
研究概要

(1)デジタル化された資料の整理
資料総数は、1,570件、図版などから銘文を起こしデジタル化された資料は1,233件あり、これらが分析の基本資料となった。
(2)郷里地図の作製と家系図の図式化
北魏洛陽の墓誌銘には墓主が生前に居住していたと予想できる「里」の具体的名称をみることができる。一般的には「坊制」あるいは「坊里制」と言われるが、孝文帝の洛陽遷都後、都としてり体制作りの基礎とも言うべき制度である。里は一辺が三百歩ほどの正方形の空間であるが、同名の里に複数の墓主が居住してた事実が明らかにできた。また、『洛陽伽藍記』に記載の里から洛陽城内の位置を推定し、「洛陽内城・洛陽外城・洛陽城外・洛陽都郷」等に分類して地図を作成し、位置を推定した。
家系図についても作成を行ったが、墓誌資料を利用して系図が描くことができるのは、北魏時代の「元氏」である。元氏の系列ごとに分類すると約500件の資料を系図に入れることができた。
(3)石刻にみる女性史・婚姻史
石刻資料に見られる女性の記録を整理すると、a女性自身の墓誌b男性の墓誌銘の末に刻まれる妻や女の子供c女性が産んだ女の子供である。この記録には「出身地+姓+未婚又は既婚」等の記録が刻まれる。既婚の場合は、新たに嫁ぎ先の系図に入れることができ、また未婚の場合も、検索をかけると他の氏族に嫁いだことが記録される場合もあり、当時の女性や婚姻の記録を忠実に再現できる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 墓誌銘に見られる特殊な数字と処士の関係について2007

    • 著者名/発表者名
      東 賢司
    • 雑誌名

      全国大学書道学会紀要 平成18年度号

      ページ: 67-76

    • 査読あり
  • [学会発表] 洛陽出土墓誌銘の書と墓主の居住地との関連性-洛陽城内で使用される「巍」字を中心に2007

    • 著者名/発表者名
      東 賢司
    • 学会等名
      全国大学書道学会
    • 発表場所
      秋田大学
    • 年月日
      2007-10-20
  • [図書] 古代東アジアの情報伝達2008

    • 著者名/発表者名
      藤田 勝久・松原 弘宣
    • 総ページ数
      293
    • 出版者
      汲古書院
  • [備考]

    • URL

      http://www.geocities.jp/eijyusai/kenkyuu.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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