研究課題
基盤研究(C)
1、近代都市史研究の現状を展望し、日仏間の歴史的比較、および歴史家の学問的交流を試みた:(1)2001年の日仏シンポジウム「近代都市史の薪展開-日常性、ネットワーク、表象」をベースにした『都市空間の社会史 日本とフランス』を編纂し刊行した。(2)日仏シンポジウム「現代都市兆展の社会経済史-民衆生活、移入民、都市空間」を主宰し、そこでの諸報告を中心に論集『都市空間と民衆日本とフランス』を公表した。2、近代都市史研究における視座や方法を練磨し、それを踏まえつつ両大戦間期パリ地方にかんする実証的研究をおこなった。(1)視座や方法について上記2論集のなかで論じ、日本とフランスの近代都市史研究の違いを確認するとともに、近代都市史研究に空間概念を導入する意義を訴えた。(2)両大戦間期の都市政策を主導したアンリ・セリエの理念、構想、実践にかんする検討を進めて、口頭報告に結実させ、論文「膨張するパリとアンリ・セリエ」として公表した。(3)セリエが市長であったシュレーヌに、セリエを理事長に戴いた低廉住宅公社が建てた田園都市について、建設過程や住民構成のデータを収集して分析をおこない、トラッド3・ラウドテーブルにおける月頭での中間報告「シュレーヌ田園都市の住民構成1926〜1946年」に結びつけた。3、知識人などに担われた民間団体ミュゼ・ソシアル、パリ郊外に端を発した2005年秋の暴動、市や県をこえた広域行政や都市化の展開など、上記の実証的テーマに関連する事柄について検討し、広い視角からパリ地方の都市社会をとらえる可能性をさぐった。
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すべて 雑誌論文 (14件) 図書 (2件)
結社の世界史3 アソシアシオンで読み解くフランス史(福井憲彦編)(山川出版社)
ページ: 130-143
ページ: 176-188
結社の世界史3 アオシアシオンで読み解くフランス史(福井憲彦編)(山川出版社)
ページ: 246-258
都市空間と民衆 日本とフランス(中野隆生編)(山川出版社)
ページ: 3-29
World history of associations 3. Read French history through associations( edited by Fukui Norihiko)(Yamakawa Publishers)
World history of associations 3 Read Frenchhistory through associations( edited by Fukui Norihiko)(Yamakawa Publishers)
Urban space and people. Japan and France(edited by Nakano Takao)(Yamakawa Publishers)
Yamakawa Publishers
ページ: 227
メトロポリタン史学 創刊号
ページ: 69-90
The Metropolitan Shigaku (The Journal of Histocal Studies) vol.1
都市空間の社会史 日本とフランス(中野隆生編)(山川出版社)
ページ: 3-33
Social history of the urban space. Japan and France(editecd by Nakano Takao)(Yamakawa Publishers)
Yanialiawa Publishers
ページ: 237+31