研究概要 |
◎本年度の主要業務として、これまで画像化してきた資料集のデジタル化を当初予定していたが、適切なアルバイト要員の確保が途中で不可能となったこと、単純な文字情報のみならず図像やシンボルも含まれていたことで作業がきわめて困難なこと、といった理由でそれが不可能となったのはまことに遺憾である。 ◎graffitiおよびその周辺の画像収集のため、8月から9月にかけてイタリア共和国で現地調査をおこなった。これは資料のインターネット上での成果公開を可能にするため、知的所有権問題をクリアする必要からだったが、ほぼ初期の目的を達成することができた。 ◎同時にこの渡伊において、以下の書籍の日本語邦訳権に関する交渉を行い、首尾よく権利獲得することができたのは最大の成果といえる。 Pietro Zander, La Necropoli Uaticana, Roma Sacra : Soprintendenza per I beni artistici e storici di Roma, I tinerario 25, Elio de Rosa editore, Roma, 2002. ◎以上の予備的作業での中間到達点の一端として、論考1を公表することができた。以下はそれとは別にすでに投稿済みのものである。 「初期キリスト教考古学とイエズス会:アントニオ・フェッルーア神父追悼に寄せて」『ソフィア』第55巻第1号、平成19(2007)年4月.
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