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2005 年度 実績報告書

ドイツ商科大学学生構成分析-国籍・性別・信仰・出自を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 16520456
研究機関関西学院大学

研究代表者

早島 瑛  関西学院大学, 商学部, 教授 (90093450)

キーワード商科大学 / ドイツ / 学生構成 / 国籍 / 性別 / 信仰 / 出自 / 外国人留学生
研究概要

ドイツの商科大学のうち、「学籍簿」(Matrikelbuch)が残存しているのはライプチヒ、ケルン、ニュルンベルクの3商科大学のみである。このうち、今年度は昨年度に続いてライプチヒとケルンの学籍簿を調査した。昨年度は「国籍」と「性別」に重点をおいたが、今年度は「信仰」、とりわけ、ユダヤ教徒を中心に調べた。また、他の高等教育機関と比較するため、フンボルトの理念による大学(古典大学)と実科系の大学として伝統のある工科大学の数値、さらにはオーストリア・ハンガリーとの比較のため、プラハ、ウィーン、ブダペストの大学と工科大学の数値を調査した。いまのところ、ライプチヒについては、1898年から1921年までの商科大学の学生総数5859名のうち、811名のユダヤ教徒を特定できた。構成比は13.4パーセントである。これは、たとえば1910年夏学期のミュンヘンの古典大学(9.3%)や工科大学(7.0%)、さらには1911年夏学期のプロイセンの10大学(5.6%)よりも高いが、ウィーンやプラハよりもはるかに低い。1901年冬学期の数値であるが、ウィーン大学は23.5%、同工科大学は27.8%、プラハ大学(ドイツ系)28.5%、同工科大学31.7%であった。だが、外国人だけをみるとライプチヒ商科大学の比率はウィーンやプラハよりも高かった。つまり、ドイツの大学が「世界の大学」であった時代、古典大学よりも商科大学のほうが、外国人、とくにユダヤ系の外国人に対して強い磁力をもち、ドイツにひきつけていたことが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Der Mythos vom fehlenden Hinterland. Zur Grundung der Handelshochshule Mannheim 1897 - 19072006

    • 著者名/発表者名
      早島瑛
    • 雑誌名

      Kwansei Gakuen University Social Sciences Review 10

      ページ: 21-130

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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