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2004 年度 実績報告書

モンゴル国所在の金代碑文遺跡の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520460
研究機関新潟大学

研究代表者

白石 典之  新潟大学, 人文学部, 助教授 (40262422)

研究分担者 鶴田 一雄  新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (40180062)
松田 孝一  大阪国際大学, 経営情報学部, 教授 (70142304)
吉本 智慧子  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (70331105)
キーワードモンゴル / 金朝 / セルベン=ハールガ碑文 / ウルジャ(オルズ)河戦役 / チンギス=カン / 完顏襄 / 女真文字
研究概要

モンゴル国ヘンティ県バヤンホタク郡に所在するセルベン=ハールガ碑文遺跡の研究をおこなうことが、本科研の目的である。この碑文は2基の碑石からなり、1基は漢字、もう一基は女真文字で書かれている。ともに1196年の金国、右丞相完顔襄のオルズ河戦役の戦勝記念碑である。この戦いには若き日のモンゴル帝国の祖チンギスカンも金国側で参戦している。この勝利に貢献したことが、チンギス強大化へのターニングポイントになっていることは知られている。しかしながら、その戦争の概要はよく判っていない。それを知る手がかりはこの碑文にあろう。
研究代表者はこの碑文発見者の一人である。世界の研究者から早い内容の公開を要請されてきたところである。しかしながら、碑文面の風化が激しく、その内容を読みとることはきわめて難しい。そこで本研究では、碑文の採拓、写真撮影、ビデオ撮影などを試み、本碑解読の基礎資料を作成するとともに、当該分野の専門家に研究分担者として参加してもらい、解読作業を行う。
また、書体や文書構成などの分野から検討を行い、碑文作成者の文化的・社会的位置づけにせまる検討も行う。これについても現地で得られる基礎データが重要になる。
2004年6月に私たちはモンゴル人研究者と一緒に現地調査を行い、漢字碑文の採拓と、漢字・女真両碑文のデジタルカメラによる写真撮影と、デジタルビデオカメラによる撮影を行った。これにより貴重な資料を日本に将来できた。現在、両碑文の解読作業を試みている。次年度末の報告書刊行を目指している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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