研究課題/領域番号 |
16520465
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
青木 豊 國學院大學, 文学部, 教授 (50150628)
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研究分担者 |
内川 隆志 國學院大學, 考古学資料館, 学芸員
原田 一敏 東京国立博物館, 文化財部, 上席研究員 (20141989)
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キーワード | 和鏡 / アイヌ墓 / 大川遺跡 / 太川左岸 / 出羽三山 / 羽黒鏡 / 伊勢神島 / 八代神社 |
研究概要 |
平成16年度は、北海道・東北・関東・甲信越・東海地方の出土和鏡についての資料収集を行った。 特に既存の報告書・県誌・市町村誌・月刊文化財情報等による情報収集と並行して各地に出向き、熟覧観察・写真撮影・採拓・断面実測を行った。調査で重きを置いているのは、特に時代判定の基準である形状変化を示す断面実測であり、既存の報告に無いものが多いこともあって入念に実施した。 北海道地方では、出土和鏡群の中で特異な位置を占める余市町大川遺跡の資料、アイヌ墓より検出され、これまで資料化されたことのない寿都町太川左岸1号墳の資料化も実施した。東北地方では特に山形県出羽三山神社所蔵の御手洗池検出和鏡190面(重要文化財)の再資料化を行うことができた。これと合わせて神社が仙台市博物館に寄託している資料についても資料化を行った。所謂羽黒鏡の詳細について写真・拓本に合わせて断面実測図を加味できたことは、極めて意義深い学術情報を提供することとなった。その他、東北地方については各地の研究者の協力を得て資料収集を行った。北関東・関東・甲信越地方については概に資料化している部分もあり、特に報告書等の書籍からのデータ化を中心に作業を行った。東海地方では、静岡県については研究者の協力を仰ぎ、県内の情報を収集できた。海洋信仰との関連性が強い伊勢湾入り口に浮かぶ三重県鳥羽市神島に所在する八代神社収蔵の64面について資料化を実施。詳細な情報を入手し、データ化することができた。
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