本年度は、第1年日にあたり、次のように基礎的な資料収集調査、現地実地調査を行なった。 1.川辺川ダム関係資料収集調査 (1)9月25日〜28日、五木村と人吉市で実施。 (2)五木村役場、及び国土交通省川辺川ダム資料館「やませみ」における資料収集調査。 (3)人吉市立図書館における資料収集調査。 2.村落再編過程等に関する現地実地調査 (1)12月4日〜7日、3月11日〜14日の2度にわたり、五木村で実施。 (2)水没者3団体関係者から、移転に関する経緯や状況についての聞き取り調査。 (3)頭地代替地への移転者に対し、移転状況等に関する聞き取り調査。 3.五木村の村落関係資・史料収集調査 (1)1月9日〜10日に、熊本市の熊本県立図書館において収蔵資料を閲覧し収集。 4.調査結果の入力・整理(10月〜2月において、随時実施) (1)「やませみ」で撮影した川辺川ダム関係資料(川辺川ダム事業審議会資料ほか)を整理するとともに、その内容を、作業補助者を得てパソコンへ入力した。 (2)五木村役場等の関係行政資料を入手し、その内容を、作業補助者を得てパソコンに入力した。 (3)聞き取り調査結果を整理するとともに、来年度における調査項目・内容を整理した。 5.川辺川ダム建設計画、及び人吉・球磨地方の民俗に関する書籍を購入し、資料の増加を図った。 6.本年度のまとめと来年度の課題 (1)本年度は基礎的資料の入手と整理に努めた結果、村落再編過程の大きな流れが把握できた。 (2)来年度は特定の村落に焦点を定め、その関係者に面接して個別具体的な事例を多数収集し、村落再編過程の大きな流れに即して整理することを課題とする。
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