研究概要 |
平成19年度における研究実績は以下のとおりである。 (1) ハワイにおけるフィールドワーク調査(期間;2007年9月3日〜9月10日、フィールドサイト;クワキニ医療システム(Kuwakini Health System)[347 North Kuwakini Street, Honolulu]で実施した。クワキニ病院は、ハワイの日系コミュニティが設立したクワキニ・ホーム(老人福祉施設)を経営しており、この老人施設設立の歴史を振り返りながら、施設の日常生活における文化的表象(衣・食・住のスタイルや言語環境など)を観察するとともに、居住者(3名)のオーラル・ヒストリーを採集した。 (2) 調査を継続して実施するため、クワキニ病院内にある研究部(Research Department)へ協力要請を行った。 (3) クワキニ病院内にあるHonolulu Heart Programにおいてハワイにおけるエイジングに関する研究動向をインタビューした。 (4) ハワイの日系移民史が現地において、どのように理解され、どのように描かれているかを調査するためにハワイ日本文化センター(Japanese Culture Center of Hawaii)、ならびにハワイ大学(University of Hawaii)を訪問した。 (5) 平成13〜15年度科学研究費補助金(萌芽的研究)の助成をうけて実施した研究(研究課題:『ブラジル多文化社会における日本人移民とエスニシティに関する文化人類学的考察』の結果も踏まえながら、研究結果を『書斎の窓』(有斐閣)に連載発表(5回)した。
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