研究課題/領域番号 |
16520515
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
森田 三郎 甲南大学, 文学部, 教授 (80100890)
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研究分担者 |
大津 真作 甲南大学, 文学部, 教授 (20097752)
西川 麦子 甲南大学, 文学部, 教授 (20251910)
北原 恵 甲南大学, 文学部, 教授 (30340904)
坂上 香 京都文教大学, 人間学部, 助教授 (60368066)
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キーワード | ビジュアル分析 / 映像政策 / フィールドワーク / 調査工房オンライン / ドキュメンタリー / サーバー |
研究概要 |
私たちの共同研究の目的は、第1に、ビジュアルな情報の社会的、文化的背景を分析するとともに、映像と音の組み合わせそのものがもつ力、特性について考察を深めること。第2に、大学教育の場においては、学生たちにビジュアル情報のリテラシーについて、具体的な事例をあげて、自ら考えることができる資料を提供すること。第3に、実際に、ビジュアル情報を制作するための、ハード的、ソフト的な条件を整えること。第4に、希望する学生たちに、映像制作を実践させ、制作体験を通して、ビジュアル情報の特性と、その利用の仕方について理解を深めさせることである。 今年度は2年計画の1年目であり、上記の目的を達成するための、基礎的な作業はできたと考えている。第1および第2の目的に関しては、北原、西川、森田が、WEB(『調査工房オンライン』)上に、ビジュアル情報を入手する前提となるフィールド・ワーク、ビジュアル情報の分析、ビジュアル情報の制作方法の一部について、一定の成果を上げることができた。また坂上は日本国内だけではなく、海外からも高く評価されるドキュメンタリー作品を自ら制作した。来年度は、その成果を大学教育の場で提供することで、さらなる成果が期待される。 第3の目的に関しては、大津がWEBサーバーの立ち上げの、他の4名はそのコンテンツの準備が、整いつつある段階である。来年度の夏までには、一部のコンテンツがWEB上で公開される予定である。第4の目的に関しては、今年度の授業を通して、数は少ないが、実際にビデオ作品を制作した学生がでたことは、効果があったといえる。ただし、ビジュアル制作のためのハード的な条件を整えるには、かなりの経済的投資が必要であり、その点では、どうしてもハードの条件に制限されざるをえない。 今年度共同研究の目に見える成果は、以上の通りであるが、来年度には、これをふまえて、さらに画期的な成果を出せるように努力していきたい。 (以上、787字)
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