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2006 年度 実績報告書

近世法曹法発達史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530006
研究機関名古屋大学

研究代表者

神保 文夫  名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (20162828)

キーワード近世法 / 法曹法 / 裁判 / 法実務 / 評定所留役 / 大坂町奉行所 / 出入筋 / 吟味筋
研究概要

研究実施計画に従い、今年度も未公刊史料を採訪調査して近世法曹法の実態を窺うべき史料の蒐集に力を注ぐとともにi、蒐集した史料の解読・分析作業を行った。未公刊史料の蒐集は江戸幕府法史料に重点を置き、東京、大阪、京都等の図書館、史料館等へ調査に赴いたが、蒐集することができた史料は、筆写によるもの(釈文)が400字詰原稿用紙約130枚、電子複写約120枚、マイクロフィルム・マイクロフィッシュからの引伸印画約2,030枚等にのぼる。ほかに、古書店を通じて近世・明治初期の法制史料(写本・版本類)10点余を購入した。昨年度までに蒐集した史料とともにこれらの分析を進め、新たな知見を多く得ることができたが、主な成果として以下のものをあげることができる。第一に、江戸幕府評定所留役の職務内容や日常的な法実務を具体的に知り得る好史料「評定もの留」(国立国会図書館蔵)を見出した。第二に、評定所における出入筋の裁判の実態をよく窺うことができる史料を「遠州森町山田家文書」(国文学研究資料館蔵)の中に見出した。第三に、大坂町奉行所の法実務のあり方をよく知り得る書式集「大坂表訴訟心得」(個人蔵)を見出した。これらの史料については、すべてその釈文を作成した。第四に、江戸幕府の吟味筋・出入筋の裁判の実態、法曹役人の活動等について『「地獄物語」の世界-江戸時代の法と刑罰』にまとめ、あわせて関連するテーマの短文「江戸の法と大坂の法-近代法は西方から」、「『四千両』と田村成義」、「絞柱と絞架」を執筆するとともに、「白洲と牢屋-江戸の裁判事情」と題する講演でその内容を発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 「地獄物語」の世界-江戸時代の法と刑罰2006

    • 著者名/発表者名
      神保 文夫
    • 雑誌名

      「地獄物語」の世界-江戸時代の法と刑罰(名古屋大学附属図書館・附属図書館研究開発室編集・発行)

      ページ: 2-39

  • [雑誌論文] (コラム)江戸の法と大坂の法-近代法は西方から2006

    • 著者名/発表者名
      神保 文夫
    • 雑誌名

      「地獄物語」の世界-江戸時代の法と刑罰(名古屋大学附属図書館・附属図書館研究開発室編集・発行)

      ページ: 15-15

  • [雑誌論文] (コラム)『四千両』と田村成義2006

    • 著者名/発表者名
      神保 文夫
    • 雑誌名

      「地獄物語」の世界-江戸時代の法と刑罰(名古屋大学附属図書館・附属図書館研究開発室編集・発行)

      ページ: 33-33

  • [雑誌論文] (コラム)絞柱と絞架2006

    • 著者名/発表者名
      神保 文夫
    • 雑誌名

      「地獄物語」の世界-江戸時代の法と刑罰(名古屋大学附属図書館・附属図書館研究開発室編集・発行)

      ページ: 37-37

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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