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2005 年度 実績報告書

黙秘権(自己負罪拒否特権)の総合的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16530041
研究機関東京大学

研究代表者

井上 正仁  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (30009831)

研究分担者 川出 敏裕  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80214592)
笹倉 宏紀  千葉大学, 法経学部, 助教授 (00313057)
井上 和治  法政大学, 法学部, 助教授 (20345250)
キーワード黙秘権 / 自己負罪拒否特権 / 不利益推認 / 行政調査
研究概要

本研究の目的は,憲法上及び刑事手続法上枢要な基本権とされてきながら,その存在理由や射程について本格的な検討・解明がなされてはいない黙秘権(自己負罪拒否特権)について,歴史的沿革や諸外国での議論を踏まえつつ,理論的分析を加えることにより,根本に立ち返った再検討を行い,法解釈論・立法論の両面にわたり,それに関係するさまざまな問題点の解明につなげようとするところにあるが,平成16年度において,諸外国(特にアメリカ,イギリス,ドイツ及びフランス)の法制とその問題状況に関する資料文献を幅広く収集し,整理・分析し,同時に,黙秘権(自己負罪拒否特権)の歴史的発展の過程を,最新の文献を手がかりに綿密に辿る作業を指導させるとともに,研究代表者および分担者全員で討議を重ね,問題点を抽出・確認したが,本年度においては,それらの作業を継続・発展させるとともに,研究代表者および各分担者において,それらの作業の成果をふまえつつ,共同または分担して,上記問題点に理論的分析を加え,その解決の方向を模索した。対象とする問題領域は奥が深く,かつ広範な広がりを持つものであるため,なお研究は道半ばであるが,一応の成果を得た部分については,研究代表者ないし各分担者において,順次,著書あるいは論文の中で公表してきている。なお前途遼遠ではあるが,地道にこれらの作業を積み重ねていくほかはなく,それがやがては必ず,この問題領域の全体的解明につながると考えている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 刑事手続と事故調査2006

    • 著者名/発表者名
      川出敏裕
    • 雑誌名

      ジュリスト 1537号

      ページ: 10-18

  • [雑誌論文] 行政調査と刑事手続(1)〜(4)2006

    • 著者名/発表者名
      笹倉宏紀
    • 雑誌名

      法学協会雑誌 123号5号以下(近刊)

  • [雑誌論文] 共犯者による捜査・訴追協力と減免的措置の付与(1)〜(7)2006

    • 著者名/発表者名
      井上和治
    • 雑誌名

      法学協会雑誌 123巻6号以下(近刊)

  • [雑誌論文] 刑事裁判の充実・迅速化に向けて2005

    • 著者名/発表者名
      井上正仁
    • 雑誌名

      司法研修所論集 113号

      ページ: 115-149

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 犯則調査権限の導入2005

    • 著者名/発表者名
      川出敏裕
    • 雑誌名

      ジュリスト 1294号

      ページ: 27-33

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 監獄法改正の意義と今後の課題2005

    • 著者名/発表者名
      川出敏裕
    • 雑誌名

      ジュリスト 1298号

      ページ: 25-34

  • [図書] ケースブック刑事訴訟法(第2版)〔特に第17章「黙秘権」〕2006

    • 著者名/発表者名
      井上正仁ほか
    • 総ページ数
      702
    • 出版者
      有斐閣〔第7章は32頁〕

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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