研究課題/領域番号 |
16530055
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 弘 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20143349)
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研究分担者 |
中西 正 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10198145)
畑 瑞穂 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00218471)
青木 哲 神戸大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (40313051)
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キーワード | 訴訟代理 / 訴訟担当 / 多数当事者訴訟 |
研究概要 |
本科研費のテーマを多数当事者訴訟、より広く民事手続法における当事者論と捉えた場合における平成16年度の各メンバーの研究実績は次の通りである。研究代表者・山本弘は、谷口安平京都大学名誉教授の古稀祝賀論文集(仮題『国際化時代の民事訴訟法』〔近日刊行予定〕のため「遺言執行者の当事者適格に関する一考察」を執筆し、特定遺贈に係る目的物の登記に関する訴訟についての遺言執行者の当事者適格と受遺者の当事者適格が併存することを前提として、両者が共に当事者となることによる訴訟関係の錯綜を避けるための諸方策について検討を行なった。また、倒産処理手続における営業譲渡に関する債権者および株主の意思決定手続のあり方について、福永有利神戸大学名誉教授の古稀祝賀論文集(仮題『企業関係紛争と法』〔6月刊行予定〕)に献呈するため「わが国倒産法制における営業譲渡」を執筆した。研究分担者・畑瑞穂は、同じく福永教授献呈論文集に「多数当事者訴訟における合一確定の意義」と題する論文を献呈した。内容は、独立当事者参加人の既存当事者の行為に対する牽制権限の意義と参加手続のあり方等を検討したものである。基本的な方向としては、独立当事者参加訴訟における合一確定(=参加人の牽制権)の射程については限定的に考える方向を取っており、また、参加の手続面、とりわけ参加要件の存否を手続的にどう扱うか、の重要性を強調して、参加の許否を決定手続で扱い、参加要件について疎明を要求する、といった試論を展開している。
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