研究課題/領域番号 |
16530095
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
高橋 進 龍谷大学, 法学部, 教授 (30136577)
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研究分担者 |
坪郷 実 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (20118061)
畑山 敏夫 佐賀大学, 経済学部, 教授 (10180887)
小堀 眞裕 立命館大学, 法学部, 教授 (70253937)
神谷 章生 札幌学院大学, 法学部, 教授 (60269719)
野田 昌吾 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (50275236)
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キーワード | グローバル化 / ヨーロッパ化 / ヨーロッパ・デモクラシー / 市民社会 / ヨーロッパ連合 / 社会民主主義 / 新しいナショナリズム |
研究概要 |
高橋がヨーロッパ化の理論と南欧、坪郷がヨーロッパ・デモクラシーの諸理論とドイツの「市民自治体」の理論、畑山がフランスの新しいナショナリズム、小堀がブレア政権の外交戦略、神谷がグローバル化と貧困化・市民社会との関係、野田がヨーロッパ協調政治、藤井が仏・英の社会民主主義、中谷がシュレーダー政権の外交政策の分析を担当し、研究を進めた。 17年度は4回の研究会を行った。第1回は全員が報告し、それぞれの到達点と課題、全体的な課題を確認した。第2回は坪郷「ヨーロッパ・デモクラシーと市民社会強化戦略」、藤井「グローバル化と社会民主主義」の報告を行った。第3回は全員が総括報告を行い、まとめの作業に入った。第4回は山口定氏を招き、「ファシズム論の総括」報告を聞き、議論した。また、中谷と野田がドイツ、藤井がフランスで現地調査と資料蒐集を行った。 2005年6月に日本比較政治学会で「グローバル化とヨーロッパ化の競合と対抗」の分科会を持ち、高橋の司会で神谷「グローバリゼーションと貧困化する市民社会」、中谷「グローバル化時代のドイツ外交」報告を行った。畑山が「『新しい右翼』の比較政治学」の分科会で「フランス社会の変容と『新しい右翼』現象」の報告を行った。 この研究を通じて、グローバル化とヨーロッパ化の競合と対抗、市民社会の変容の様相、今後の課題としての「市民社会強化戦略」の理論枠組が明らかになった。 それらをまとめ、高橋進・坪郷実編『ヨーロッパ・デモクラシーの新世紀』(2006年2月)を刊行した。
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