研究課題
本研究は、開かれた社会における協力関係の形成および維持を目的とする制度の構築を目指す研究であり、21COE-GLOPEプロジェクトと連携しつつ、理論研究と実験研究を並行して行った。研究代表者と分担者は実験の実施や研究会の開催などで緊密に連絡をとり、本研究を推進してきた。理論研究に関して、研究代表者は協力の安定性を表現するコア、カーネルなどの協力ゲームの解の性質について研究をまとめ論文として公表した。実験研究に関しては、合計10回以上の実験を行い、その成果の一部は21COE-GLOPEの北京国際コンファレンスで報告され、下記の雑誌論文でも公表されている。これらの実験結果の中でも、個人の特性と協力の形成・維持の間の関係、政治的制度決定と協力の形成・維持の間の関係などの被験者行動のデータは非常に興味深く、現在、データを整理し、投稿論文の準備中である。また、研究分担者はバブルの発生についての実験を、政策投資銀行設備投資研究所との協力で行っており、その結果も論文としてまとめている段階である。上記研究期間中、研究代表者と研究分担者は、多数の理論・実験・応用に関する国際学会、研究会、ワークショップなどに参加し、多様な研究者と有益な議論を行うことができた。また、早稲田大学においても多数のセミナーを主催し、著名な実験経済学者であるサンダー教授(イェール大学)や著名なゲーム理論家であるオーウェン教授(Naval大学院大学)などを招聘し、有意義な討論を行うことができた。
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The Waseda Journal of Political Science and Economics
International Game Theory Review
制度と秩序の政治経済学/東洋経済新報社
証券アナリストジャーナル 2006年2月号
移行経済諸国における改革と開発/アジア経済研究所研究調査報告書
ページ: 1-24
企業と法創造 第4号
The Institute of Social and Economic Research, Osaka University, Discussion Paper No.634
The Institute of Social and Economic Research, Osaka University, Discussion Paper No.635