研究課題
基盤研究(C)
酒井は他分野の研究者との交流および経済学史の研究をふまえ、リスク概念の見直しを精力的に進め、内外の学会・シンポジウム等において多くの講演・討論活動をおこなった。平成16年5月ソウルにおける韓国学術院での招待講演、および同年10月ソウル李花女子大学におけるリスク評価とリスク・マネジメントに関する日中韓合同会議での基調講演は特筆すべき成果である。中野および吉川はスロービジネスの具体的な対象として食・住・レジャーに的を絞って事例の収集を行なった。とくにエコツーリズムを全国に先駆けて取り入れていた西表島における大規模ホテル開発問題の調査をもとに、これまでに取り組んできた琵琶湖におけるレジャー問題の調査結果との比較もふまえ、観光開発に伴うインフラ整備、生態系の保全、雇用への影響などの諸問題を検討し、エコツーリズムに関する理念と具体的な問題点を精査し、スロービジネスを支える公共政策のあり方を検討した。また中野は2005年7月から8月にブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)を拠点にグリーン・コンシューマーリズムの動向を調査した。カナダにおけるグリーン・コンシューマーリズムは15年ほど継続して注視(前回調査は4年前)してきた課題であるが、今回の調査において一般消費財(食料品・衣類)についての順調な浸透が確認され、Carpooling、Vanpooling、HOV Lane、car-sharingなど交通政策に関する動向も精査された。さらに2006年3月には、エコロジカル・フットプリント分析の開発者の一人であるマティス・ワケナゲル博士(Dr.Mathis Wackernagel)と和田喜彦氏(同志社大学経済学部)を招聘して、この分析方法の公共政策への応用に関する滋賀県との合同勉強会を開催し、この指標およびGenuine Progress Indicator(GPI;真の進歩指標)の公共政策策定の際の可能性を検討した。
すべて 2006 2005 2004
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