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2006 年度 実績報告書

水俣病事件史におけるチッソ労使関係と企業発展の軌跡に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530198
研究機関熊本学園大学

研究代表者

花田 昌宜  熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30271456)

研究分担者 酒巻 政章  熊本学園大学, 商学部, 教授 (80159251)
キーワード労使関係 / 水俣学 / 労働組合 / チッソ / 組合文書 / 水俣病 / 労働争議 / 企業経営
研究概要

本研究は、水俣病発生原因企業チッソの企業の特質を労使関係の面から明らかにし、負の遺産としての水俣病事件の解明に社会科学から貢献することを課題とする。
本年度は、昨年に引き続き、2005年8月、水俣市内に開設された熊本学園大学水俣学現地研究センター一に移管された新日窒労働組合に保存されている組合結成(1950年)以降現在に至るまでの資料の整理収集、ならびに関係者からのヒアリングを実施した。資料整理作業に関しては、所蔵資料の簿冊単位での整理ならびにカード化作業を終えた。コンピュータ入力にまで至らなかったが、作業はほぼ終えた。
また、関係者との調整を重ねた結果、2006年度秋より、退職労働者が数多く参加する労働史研究会を定例的に開催できる運びとなった。組合資料に基づき、フォーカスグループインタビュー方式で事実関係を一つ一つ明らかにすることができている。また、2007年2月には、業者との折衝を重ねた結果、チッソ(日窒)の財務資料を明治末期の創業期より入手可能となり、今日に至るまでの財務にかかわる報告書類をそろえることができ、分析に着手したところである。
このような新資料の発見や新事実の解明の手がかりが得られたことで、これまでの分析枠組みを維持するにしても慎重な検討が必要とされることとなっている。今後の課題をとして新たな研究の地平を開くことができるものと確信している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 水俣病事件研究の新展開に向けて2006

    • 著者名/発表者名
      花田昌宣
    • 雑誌名

      社会関係研究 第11巻第1・2号

      ページ: 143-167

  • [雑誌論文] 水俣学が提唱するもの2006

    • 著者名/発表者名
      花田昌宣
    • 雑誌名

      環(藤原書店) No.25

      ページ: 285-289

  • [雑誌論文] 水俣患者50年の闘いの歴史と今2006

    • 著者名/発表者名
      花田昌宣
    • 雑誌名

      部落解放研究くまもと 第52号

  • [雑誌論文] 水俣50年の教訓は活かされたか : 環境被害に関する国際フォーラム報告2006

    • 著者名/発表者名
      花田昌宣, 宮北隆志, 田尻雅美
    • 雑誌名

      環境と公害 Vol.36, No.3

      ページ: 45-49

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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