研究概要 |
歴史研究では、資料・文献の収集・分析が重要な位置を占める。 17年度は、まずUniversity of Helsinkiの付属図書館での資料・文献の査読・収集、及びロシアの図書館Российская Государственная Библиотека所蔵の資料・文献の収集を、昨年度に続いて行った。他に、合衆国のThe Library of Congress、イギリスのBritish Library、フランスのBibliotheque nationaleにおける帝政期ロシア企業・企業家関係の資料・文献の所蔵状況を調査した。 国内では、京都大学付属図書館、大阪大学付属図書館等々で、ロシア経営史・日本経営史関係の文献を調査・収集した。 収集し得た文献・資料は、例えば、以下の如くである。 Торгово-Промышленное Товарищество П.М. Рябушинскаго с Сыновьями, Отчет и Баланч за 1915-1916 Каталог книги и периодических издании при Товарищества мануфактур Викула Морозов сСыновьями, Владимир,1908 日本図書センター『近代日本経済人大系』第6巻〜第12巻 等々である。 このようにして収集した資料・文献を、先学の意見を参考にしつつ、分析した。とりわけ、17年度は、日本経営史研究の成果を踏まえつつ、帝政期ロシア企業・企業家の活動について、主要な企業・企業家(例えばモローゾフ、リャブシーンスキー等)の活動に的を絞って、考察することに重点を置いた。現在、リャブシーンスキー家の企業活動について論文にまとめる作業を行っているところである。
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