研究概要 |
歴史研究では、資料・文献の収集・分析が重要な位置を占める。 18年度は、これまで、現地に赴いたり、様々な方法で調査した、フィンランドのUniversity of Helsinkiの付属図書館、ロシアの図書館Российская Государственная Библиотека、合衆国のThe Library of Congress、イギリスのBritish Library、フランスのBibliotheque nationale等々から、帝政期ロシア企業・企業家関係の資料・文献を、従来収集したものに加えて、更に必要と想われるものを収集すべく努めた。 特に、Нстория Москового Купеческого Общества, 1863-1913は、以前入手した第2巻の1、第5巻の1,2,3に加えて、第3巻を入手した。モスクワ商人組合の活動を知る上で、貴重な資料と考える。今後、分析に従事する予定である。 又、国内では、昨年度までに引き続いて、北海道大学付属図書館、京都大学付属図書館、岡山大学付属図書館等々で、ロシア経営史・日本経営史関係の文献を調査・収集した。 市販のものとして、日本経営史関係では、例えば、以下の諸文献を入手した。 明治大正産業史 第1巻〜第4巻 日本図書センター 明治大正会社史 第1巻〜第3巻 日本図書センター 近代日本経済人体系 第1巻〜第5巻 日本図書センター そして、18年度は、日本経営史研究の成果を踏まえつつ、帝政期ロシアの主要な企業・企業家、特にリャブシーンスキー家の活動について、Торговое и промышленное депо Рябушинских, Москва1913をはじめとして、これまで収集した資料・文献を分析して、論文にまとめた。 論文では、リャブシーンスキー家の企業活動について、創業者、第2世代、第3世代の具体的な活動を解明することが出来た。
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