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2006 年度 研究成果報告書概要

ビジネス教育が企業の人材育成に果たす役割に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530246
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経営学
研究機関神戸大学

研究代表者

上林 憲雄  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (00243296)

研究分担者 藤田 誠  早稲田大学, 商学部, 教授 (00199340)
森田 雅也  関西大学, 社会学部, 教授 (40247896)
岡部 曜子  京都産業大学, 経営学部, 教授 (30258181)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
キーワード人材育成 / ビジネス教育 / MBA / ビジネススクール / 企業派遣
研究概要

我が国において昨今開設ラッシュの続いてきた社会人ビジネススクール教育,とりわけMBA教育について,日本企業の人材育成にとって真に有用でありうるか否かという観点から,我が国における代表的なビジネススクールと欧米のビジネススクールとのカリキュラム体系の比較検討を行った。また,東証一部上場の日本企業でMBAスクールに対しいわゆる「企業派遣」をしているいくつかの企業の人事担当者および派遣学生を対象に行ったインタビュー調査を受け,その派遣動機等の分析を行った。これらの結果,以下にまとめるような知見が明らかになった。
(1)我が国のビジネススクールにおいては,欧米のビジネススクールに於けるカリキュラム体系と比して,職能領域や方法論教育の領域で部分的に低い開講率の科目も含まれているものの,総じて世界のトップスクールに引けをとらない開講率であることが明らかになった。したがって,授業科目名そのものよりも,実際に何が教育されているかがより重要であることが明らかになった。
(2)日本の大企業がMBAスクールに企業派遣を行っている場合,その多くは,ビジネスに関する一般的で体系的な知識を修得させるためというよりも,むしろ他企業の経営状態を受講生相互のコミュニケーションを通じインフオーマルに知ったり,あるいは受講生を介して他企業との相互交流を作るための機会にしたり,といった期待感から企業派遣がなされているケースが多いことが明らかになった。これは,欧米においてはほとんど見られない動機であり,興味深い発見事実であるといえる。
(3)自企業にとって有為な人材を育てるためにMBAスクールへの派遣を行っているいくつかの日本企業においても,MBA学位を修得し数年間経ってから退職し,他企業へ転職しているケースもかなりの程度みられた。このため,これらの企業のいくつかでは,MBA派遣制度を見直す方向で検討している企業も含まれていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Business education and human resources development in Japan : issues and challenges2007

    • 著者名/発表者名
      Norio Kambayashi
    • 雑誌名

      神戸大学大学院経営学研究科ディスカッション・ペーパー 2007・7

      ページ: 1-20

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Business Education and Human Resources Development in Japan : Issues and Challenges2007

    • 著者名/発表者名
      Norio, Kambayashi
    • 雑誌名

      Discussion Paper, Graduate School of Business Administration, Kobe University No.2007-7

      ページ: 1-20

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [図書] Management Education in Japan2007

    • 著者名/発表者名
      Norio Kambayashi
    • 出版者
      Chandos Publishing(印刷中)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-27  

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