研究概要 |
平成16年度科学研究費補助金・基盤研究(c)(2)「日本企業のコーポレート・デザインに関する研究(課題番号16530268)」(研究代表・岩崎尚人成城大学経済学部教授)では,全般的なフレームワークおよび研究手順に関する検討を中心として研究が行われた。 研究フレームワークの構築に不可欠な理論サーベイは,研究代表者,研究分担者の研究領域に沿った形で進められ,研究グループのミーティングにおいて意見交換が図られた。また,研究グループが深く関与した,企業を対象とする先行調査についての再検討も中心的な課題として取り組まれた。次年度以降の研究において予定されているアンケート調査を見据え,先行調査の結果に関しては,新たな視点に基づく分析可能性の検討を行い,また調査に用いられた質問紙については,より適切な質問項目を目指した加筆・修正を伴う再設計が行われた。 さらに,日本企業のコーポレート・デザインの実情を把握する目的で,各地域において実態調査を行った。研究対象となった企業は製造業が中心となったが,経営トップ陣との意見交換,および訪問先より提供された資料などから,各企業における現在のコーポレート・デザインのあり方と,今後の方向性などについて確認することができた。研究は,予定されていたスケジュールに比してほぼ遅延なく進んでいる。本年度の研究から得られた知見を活かすことで,次年度以降の研究の深化が図られるものと確信する。
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