研究概要 |
平成17年度「日本企業のコーポレート・デザインに関する研究(研究代表者:岩崎尚人〔成城大学教授〕)」では、企業活動全般にかかわるコーポレート・デザインのあり方について、4つの分析視角(コーポレート・デザイン,ビジネス・デザイン,マネジメント・デザイン,ガバナンス・デザイン)から研究を行った。 本年度の研究の柱は、理論サーベイとインタビュー調査、および大規模アンケート調査の3つからなる。理論サーベイについては、研究代表者・分担者の専門領域における和洋文献の探索および精読を行うとともに、4つの分析視角(コーポレート・デザイン,ビジネス・デザイン,マネジメント・デザイン,ガバナンス・デザイン)に関連する既存研究のサーベイを行った。 また、国内企業に対するインタビュー調査を継続的に実施した。調査対象企業の選定については、後に触れるアンケート調査との関連性、すなわちアンケート調査の分析軸を明確化するという点も加味している。そのため、インタビュー調査の対象となった企業は「組立加工型製造業」,「プロセス処理型製造業」が多く選択された。 さらに,前年度までの研究の進展を踏まえて,日本企業を対象とする大規模アンケート調査を行った。それに先立って研究チームでは、調査紙の再設計や、質問項目の洗い出し、分析手法に係る議論などを行った。アンケート調査は、現在の日本企業は、ビジネス・デザイン、マネジメント・デザイン、ガバナンス・デザインの3つをどのように組み合わせてビジネスを行っているのか、そして今後のコーポレート・デザインをどのように形成しようとしているのか、といった観点から行われている。 アンケート調査については、調査票の回収が進んでおり、次年度にかけてアンケート調査のデータ入力および、調査結果の分析を行う予定である。なお、研究チームにおける研究成果については,適宜意見交換を行うとともに,Web等も用いて研究経過や進度についての共有が図られている。
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