循環型ロジスティックス・チャネルに関する国内外の文献と資料収集を行った。特に最終年度であるため最終とまとめを意識しながら、これまでの文献・資料と合わせながらその読み返しと整理を行った。 フィールド調査については、当初予定していた、アパレル、自動車部品、家電などに関しては、時間的余裕がなく、実施することはできなかった。そのため、これらの分野については、文献ならびにインターネットを通じた資料収集にとどまった。まとめを行うに当たって、初年度(平成16年度)に聞き取り調査を行った福島県の岳温泉におけるリサイクルの取り組みのその後の展開、山形県新庄市におけるリサイクルの実態調査、熊本市でリサイクルの調査にあたった熊本学園大学の出家健治教授に対するヒアリングなどを行った。 また、これまでの基本的な考え方をまとめたものとして、平成18年11月にアメリカ、テネシー州、ナッシュビルで開催された、SMA(Society for Marketing Advance)のAnnual Conferenceにおいて、「Governance for Environmental Logistics Channel : From One-way to Circulated Channel」のテーマで研究発表を行い、同内容の論文がそのプロシーディングスに掲載された。本研究におけるガバナンス・メカニズムとそれぞれの具体的な事例におけるガバナンス・メカニズムの違いという基本的な分析視角についてはおおよその理解が示されたように思われる。 最後に、これまでの3年間の研究についてのまとめを作成中である。
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