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2005 年度 実績報告書

日本企業再生のためのコーポレート・ガバナンス、企業戦略、業績評価の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530293
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 達司  名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80191419)

キーワード株式所有構造 / コーポレート・ガバナンス / 実証研究
研究概要

1.The 2nd Guam International Accounting Forumにおける研究報告
(論題)"Performance of Corporate Diversification Strategy"
(要約)企業の多角化戦略の程度を測定する尺度を定義し、それを媒介として、企業の多角化戦略が企業の収益性とその変動性に及ぼした影響をモデル化し、そのモデルを実証的に検証した。その結果、多角化が進んでいる企業は、多角化が進んでいない企業に比べて、収益性が高く、その変動性が低いことが判明した。これは、証券投資におけるポートフォリオ理論と異なる分析結果であり、証券投資と事業投資とでは、deiversificationが企業業績に及ぼす影響が異なることが判明した。
2.日本会計研究学会第64回大会における研究報告(共同発表)
(論題)「株式所有構造と企業業績」
(要約)株式所有構造と企業業績の関係についての実証分析の結果、次のことが判明した。
(1)事業法人持株比率が高い企業では、売上高や売上原価の推移が安定的となる傾向がある。
(2)金融機関持株比率が高い企業では、負債の規律が働いて経常赤字への転落はを回避し、かつ企業業績の急激な変動を避ける傾向がある。
(3)外国人持株比率の高い企業では、株主の要求に応えて、長期的な安定成長を志向する傾向がある。
3.「会計の実証研究における統計的手法の利用」についての検討
(要約)実証研究で頻繁に利用される統計的手法を、会計学の領域の観点から検討した。主たる内容は、全数調査と標本調査、推定と検定、平均値についての統計的推論、比率についての統計的推論、割合についての統計的推論、回帰分析、ノンパラメトリック統計量である。この研究成果は、
(仮題)『利益操作の研究』須田一幸・山本達司・乙政正太編著、ダイヤモンド社(近刊)に所収の予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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