研究概要 |
本研究における3つの研究課題に関わる研究実績の概要は,以下のとおりである。 研究課題I「収益態様としての固定収益及び変動収益概念についての研究」 固定収益概念及び変動収益概念に収益管理会計に関する理論フレームワークを,顧客関係性の評価と顧客関係性構築の計画策定という2つの視点から構築し,対外発表(論文及び著書)をした。さらに,固定顧客基盤を持つA社データの実証分析及びA社へのインタビュー調査を実施し,固定収益の財務的効果を実証的・理論的に考察し,対外報告[論文及び学会報告(日本会計研究学会全国大会2005年9月16日関西大学)]をした。 研究課題II「収益作用因としての顧客価値基準についての研究」 「規定要因-顧客態度-顧客行動-財務成果」というモデルを考案して,B社の協力を得てアンケート調査を実施し,その分析結果を踏まえて,固定収益作用因の探索のための方法論として対外発表(著書)を実施した。また,収益作用因についての理解を深めることを目的として新たなアンケート調査の実施した(体外発表は2006年度予定)。 研究課題III「収益管理技法としてのプロジェクトマネジメントの管理会計への適応についての研究」 昨年度の研究成果であるプロジェクトを経営戦略の遂行技法として位置付けた管理会計システムの理論フレームワーク(PBSC)を収益管理技法として展開し,研究者及び実務家との研究会での検討を踏まえて,標的市場に対応したプログラム概念及びプログラム実行のための部門横断組織としてのプロジェクト概念を立案し,それらの概念に基づいて収益管理会計の理論フレームワークを検討し,対外発表(著書)をした。
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