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2005 年度 実績報告書

コミュニティ政策への環境社会学的接近-阪神・淡路大震災を契機として

研究課題

研究課題/領域番号 16530314
研究機関早稲田大学

研究代表者

鳥越 皓之  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80097873)

キーワードコミュニティ / 環境社会学 / 阪神淡路大震災
研究概要

本研究は、阪神淡路大震災を契機として、市民、行政ともに、コミュニティのあり方を真摯に考え、それを再構築しようという動きがあることに注目した研究である。先進国では成熟社会と呼ばれている現代社会において、はたしてコミュニティはどのような役割を演じているのであろうか。
本年も、実際のコミュニティが活動している現場に出かけ、住民の方々からの聞き取り、また、行政からの聞き取りを地道に行った。とくに大震災を経験した阪神地域での聞き取りをかなり行った。コミュニティの本来の姿をNPOとの比較の上で考え、地域の生活と地域住民のコミュニティへの期待、また逆に、地域に対して関心の薄い住民が少なくなく存在している問題への分析などを行った。とくに住民や行政との聞き取りの中で、コミュニティ像についての価値観が意味をもつことを痛感した。20年ほど前に、北米の日系移民の調査の経験があったので、では、北米の日系のコミュニティは北米文化のなかでどのような変容をしているのかという点を調べてみると、存外に、私たち日本人がつくるコミュニティの本質があらわれてくるのではないかとも考え、カナダのバンクーバーの日系のコミュニティをも調べた。
これらの調査から、コミュニティの立ち上げには、核になる数人の人びとが不可欠であり、つねに5〜6人ほどの複数の人間の活動がコミュニティ全体への活発な動きとなることなど、いくつかの中間的な発見をすることができた。とくに行政が、コミュニティ活動に現在、たいへん積極的であることも印象として残った。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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