前年度に実施した職業観・職業倫理に関する基礎文献・先行研究の収集と分析をもとに、裏面(11.研究発表の項参照)の論文を執筆する作業を通じて、現代中国における職業観の諸相について考察した。 また、前年度の予備調査をもとに、海外共同研究者および研究補助者が中心となり、以下2種類のアンケート調査を実施した。 1)上海市内5大学の在籍学生(卒業予定者)・計500サンプルを対象とする職業観アンケート調査 2)上海市内1大学の卒業生で実務経験者・計100サンプルを対象とする職業観アンケート調査 さらに、職業生活と職業観に関する聞き取り調査計10件を実施した。 研究代表者は、2005年8月と2006年2月の2回(計21日)にわたり、海外共同研究者の所属機関である上海財経大学人文学院経済・社会発展研究センターを拠点として現地調査を行った。実施した主な作業は以下のとおりである。 ・研究課題全体の進捗状況について海外共同研究者と協議し、今後の作業計画を確認した。 ・職業観に関するアンケート調査の進捗状況を検討し、補足調査の必要性について協議した。 ・職業観・職業意識に関する聞き取り調査を計画し、海外共同研究者・研究補助者と協同して実施した。企業経営者、企業の人的資源管理部門責任者、高度専門職従事者ら計6名と面談した。 これらの調査は順調に完遂され、目下、得られた資料の整理と分析を進めている。 なお、本研究の成果を含むものとして、論文1本を刊行した(11.研究発表の項参照)。
|