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本研究は、(1)日本の労働市場政策および日本人の働き方をライフコースの視点から分析し、日本側の特徴を把握しつつ、(2)これを比較対象としながらオランダの労働市場におけるライフコース政策の動向を明らかにする、という計画に基づいている。これに従って、2006年度は、主にこれまでの研究成果のとりまとめをおこなった。
主な作業は二つである。
第一は、オランダの労働市場政策に関する文献の収集および知見の整理である、海外文献をインターネットなども含めた媒体から入手し、オランダの最近の労働市場政策とライフコース・パースペクティブの動向について知見の整理をおこなった。さらに2005年度に収集したオランダの「ライフコース政策」の資料を翻訳し、報告書にまとめるべく整理をおこなった。
第二は、日本の中年期から高齢期にかけての人生の移行期において、職業生活からの引退と生活の再編の実態を明らかにしたこれまでの実証研究を整理した。
以上の二つの作業を行い、最終的に研究成果報告書を取りまとめた。
以上の作業に加え、海外との共同研究を行うための準備をした。
特に、日本語で書かれた上記の研究成果報告書の一部を英訳した。労働市場改革の進むオランダとの比較研究に発展させるために、日本の労働市場改革について英語によって取りまとめた上で、次年度以降の科学研究費申請に向けた作業を行った。
今後は、英語によって書かれた論文の発表をもとに、海外の研究者との意見交換を進める予定である。
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