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2004 年度 実績報告書

対応困難な要介護高齢者へのソーシャルワーカーとホームヘルパーの協働に関する研究〜ケアマネジメントシステムにおける利用者の生活変化と援助プロセスを中心とした検討〜

研究課題

研究課題/領域番号 16530369
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

嶌末 憲子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80325993)

研究分担者 小嶋 章吾  国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (90317644)
キーワード対応困難事例 / 支援困難 / ケアマネジメント / ソーシャルワーカー / ホームヘルパー / サービス提供責任者 / 協働 / 生活変化
研究概要

先行研究より、(1)ケアマネジャーに着目した検討では、原因や対応に関する詳細な分析は困難であること、(2)典型例の抽出に必要な情報としては、事例フォーマットへの記入依頼のみでは不十分であること、(3)対応困難事例の検討には、一定の経過を追う必要があるとの見解を得、次のように事例収集・分析を実施した。(1)サービス提供責任者に全ての担当事例から困難事例の抽出を依頼し、事例の類型化後にケアマネジャーへインタビュー調査を実施した。(2)サービス提供責任者に事例検討用フォーマットの記述とともに、該当事例について原因や対応などに関するアンケート調査を実施した。ヘルパーには、具体的な対応困難場面の記述回答を依頼した。(3)2003年度より調査していた対応困難事例について、ケアマネジャーやサービス提供責任者に継続インタビューを実施した。
有用な結論は次の4点であった。(1)アンケートより困難事例の原因を類型化した結果、昨年度より検討していた事例は、典型事例であると確認できた。(1)在宅生活の継続には、悪化予防の見極めや対応のバリエーション、ヘルパーのモニタリング機能が鍵となっていた。(3)サービス提供責任者やケアマネジャーが、ヘルパーにとっての困難場面に対して支援することが重要であった。(4)対応困難のプロセスとして、制度やサービス、家族関係などの他、ケアマネジャーやサービス提供責任者、ホームヘルパーの援助内容、各々の連携について対応困難へと繋がる課題を見出せた。
また、オーストラリアの学会にて海外の研究動向を把握し、開催地にてケアチームの各レベル(チーム調整、ケアプラン作成、サービス提供)についてインタビューを実施した。対応困難事例の典型例、時間をかけた個別援助の展開、ソーシャルワークとケアワークの協働について情報を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 対応困難な要介護高齢者へのソーシャルワーカーとホームヘルパーの協働に関する研究〜ケアマネジメントシステムにおけるホームヘルプ実践を軸にした検討〜2004

    • 著者名/発表者名
      嶌末憲子, 小嶋章吾
    • 雑誌名

      日本社会福祉学会第52回全国大会報告要旨集

      ページ: 254

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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