1、 平成19年8月に、元婦人保護施設施設利用者2名にお願いし、座談会方式でのインタビュー調査を行った。施設を退所してからの様子や、どのような支援が必要かの意見を聞き自立後の支援を考察した。 2、 平成19年2月より『婦人保護事業の50年』編纂にかかわり、入手しにくい私設婦人保護施設のデータ収集を行った。個人で施設に資料提供をお願いしても、その入手は困難であるが、この編纂作業に参加したことにより、施設の資料考察することが可能となった。月に1〜2回程度の会合に参加し、資料の入力や分析等の作業に参加した。この書籍の中で、婦人保護事業の文献レビューおよび各機関・施設で行っている統計資料に関して提言を行った。 3、 各都道府県に設置されている婦人相談所に「事業概要」の送付を依頼し、婦人相談所、一時保護所、婦人保護施設の「主訴」「年齢」「利用期間」等を集計し、平成16年に収集済みのデータとの比較・分析を試みた。都道府県別で集計を行ったため、地域差が明らかとなった。 また、「国民の福祉の動向」に記載されている年齢別施設利用者数を、1958年から2005年度分まで集計し、その変化の分析を試みた。この中で、大きな変化の年があることがわかった。 4、 現在、これらの報告書を作成中(5月中に発行予定)。
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