研究概要 |
研究2年目である本年度は、次の3つの作業を行った。 1.イギリスの全国介護基準に関する2000年法に沿って、高齢者の入居施設及び在宅事業についての全国最低基準の内容を明らかにすることと、介護の職業資格に関わる基準を明らかにすること。 2.イギリスにおける教育制度と職業資格制度の関係を明らかにすること。 特に、全国職業資格(National Vocational qualification, NVQ)あるいはスコットランド職業資格(Scottish Vocational qualification, SVQ)における、介護職資格の位置づけを明らかにすること。 3.全国職業資格あるいはスコットランド職業資格レベル2の取得のための教育プログラムとテキストの内容及び達成基準の検討をすること。 今回検討したテキストは、全国教育カレッジ(National Education College, NEC)と介護のための技術機構(skills for care)の二つである。これらの教育は、主として継続教育カレッジあるいはe・ランニングで担われている。教育は、義務教育後の若年者の職業訓練と、企業の従業員訓練として実施されている。また、社会人の職業訓練とキャリア開発の目的もあわせ持つ。 研究の最終年度となる次年度は、本研究の主目的である認知症の教育プログラムに定評のあるエイジ・コンサーン、スターリング大学などの現地調査を行う予定である。
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