研究概要 |
テーマ:特養におけるおむつ利用者の心身障害状況とおむつ介護形態の分析 おむつ介護労力推定の基礎データを得るため,96の特別養護老人ホーム(特養)のおむつ利用者の心身障害状況と介護形態を調査した。その結果,入所者(6,217名)中のおむつ利用率は62.3%で,施設規模に関わらず入所者に対するおむつ利用者の比率はほぼ一定であった。寝たきり,痴呆を有する入所者は共に80%を越え,おむつ利用率は障害が重くなるほど増加し,おむつ利用者中の75%が何等かの程度の寝たきりと痴呆を重複することが分かった。施設の日勤及び夜勤帯の平均おむつ交換回数は,それぞれ4.0±1.0回,2.8±1.0回で,施設の介護者1名あたりのおむつ利用者数はそれぞれ4.5±1.2名,16.2±4.2名であった。また、1名のおむつ交換に関わる介護者数(交換要員数)が2名の施設は36%あり,大規模施設に多い傾向を示した。
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