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2005 年度 実績報告書

自尊心の文化的意味と測定法に関する比較文化的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530397
研究機関東京大学

研究代表者

山口 勧  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80134427)

研究分担者 森尾 博昭  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (80361559)
キーワード自尊心 / 比較文化
研究概要

Implicit Association Testを用いて個人の潜在的な自尊心を測定したところ、日本・米国・中国のどの国でも同じように潜在的な自尊心は肯定的であることが確認された。さらに、顕在的な自尊心の指標を用いた場合には、米国人の自尊心が高く、日本人および中国人はそれよりも低いという従来の結果が再現された。このほか、IATは自分にとって望ましい結果を予測する計画錯誤(planning fallacy)の程度と正の相関があることが、日本人大学生を対象として確認された。したがって、IATは日本人学生を対象にしたときでも、予測的妥当性があることが確認できた。また、マウスパラダイム(MP)を用いた自己概念の測定の構成概念妥当性を実証的に検討した.MPを用いた自己概念の動的指標は,幅広く用いられている質問紙法による自尊心尺度や,IATによって測定された,反応速度に基づいた潜在的自尊心の指標と比較・検討された.実験結果はMPの妥当性を支持する結果となった.さらに、自己概念の内発的なダイナミクスと潜在的自尊心の間の関連性が発見された.以上に加えて、自尊心と密接に関連している面子との関連に関して実験を行った。面子は社会的役割に関わる公的自己イメージであり、個人の自己評価の肯定性を指す自尊心との違いを実証データに基づいて検証しようとしたものである。その結果、面子の出来事における他者の関与が自尊心の出来事と比べて有意に高かったことがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Self-esteem in cultural context : The case of the Japanese2006

    • 著者名/発表者名
      山口 勧
    • 雑誌名

      Psychological Science around the World : Volume 2 (印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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