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2004 年度 実績報告書

fs/QCAによる職業意思決定に関する日本-韓国の比較分析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530405
研究機関東京都立科学技術大学

研究代表者

山下 利之  東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90191288)

研究分担者 河野 康成  立教大学, 社会学部, 助手 (70366920)
キーワード質的比較分析 / ブール代数 / 職業 / 意思決定 / データマイニング / 決定木 / ライフスタイル / 生活設計
研究概要

質的比較分析(Qualitative Comparative Analysis ; QCA)は,米国の社会学者C.C.Ragin(1987)によって,主として国際比較や社会変動のメカニズムを考察するために考案されたものである.ファジィ質的比較分析(fs/QCA)は,原因条件をファジィ集合で表現する質的比較分析のファジィ理論への拡張である(Ragin,2001).ファジィ質的比較分析については,"ファジィ質的比較分析の展望"(日本知能情報ファジィ学会誌,2004,16巻,3号,222-228)として論じた.質的比較分析は,事例データに対して,元来電気技術者がスイッチ回路を単純化するために用いるブール代数を適用し,スイッチング論理や論理回路の分野で用いられている論理関数(論理式,論理回路)の簡略化(minimization)を利用し,どのような条件が組み合わされたときに,どのような社会的現象が生じるのかというパターンを抽出しようとするものである.ところで,データマイニング手法において,質的比較分析と同様に,ある現象が生じるためのルールを抽出する手法に決定木がある.したがって,質的比較分析の特徴を検討するために,あるいは他のデータマイング手法とのバッテリーを探るために,本年度は決定木をさまざまな職業業界に関して適用することを試みた.それらは,ホテル業界,デパート業界,ギャンブル型レジャー産業などの領域である.それらの研究成果は,4編の大学紀要論文にまとめた.また,本年度は7〜8月に韓国で開催された2004年国際観光学術大会での発表の折に,本研究の海外共同研究者である東明情報大学校・劉亨淑講師に調査を依頼した.質問紙調査の内容は,日本及び韓国の大学生の職業選択動機,職業人生設計などに関するものであり,現在得られた調査データの分析を行っている.平成17年度はそれらのデータを分析,考察を行った後,その知見をもとに日本-韓国の比較分析を発展させていく予定である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] ギャンブル型レジャー産業に対する大学生の意識2005

    • 著者名/発表者名
      山下利之
    • 雑誌名

      大妻女子大学人間関係学部紀要 人間関係学研究 6巻

      ページ: 245-254

  • [雑誌論文] ホテルイメージとライフスタイルに関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      河野康成, 平野紗代, 山下利之
    • 雑誌名

      立教大学社会学部紀要 応用社会学研究 47巻

      ページ: 51-58

  • [雑誌論文] ファジィ質的比較分析の展望2004

    • 著者名/発表者名
      山下利之
    • 雑誌名

      日本知能情報ファジィ学会誌 16巻,3号

      ページ: 222-228

  • [雑誌論文] 生活スタイル意識とホテル選好に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      山下利之, 平野紗代, 河野康成, 劉亨淑
    • 雑誌名

      東京都立科学技術大学紀要 18巻

      ページ: 1-7

  • [雑誌論文] 百貨店の利用形態に関する実証分析2004

    • 著者名/発表者名
      大方優子, 大野学, 河野康成, 劉亨淑, 山下利之
    • 雑誌名

      東京都立科学技術大学紀要 18巻

      ページ: 9-15

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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