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2004 年度 実績報告書

相互作用場面での観察者の行為者に対する属性推論と行為者のメタ推論過程の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530413
研究機関青山学院女子短期大学

研究代表者

工藤 恵理子  青山学院女子短期大学, 教養学科, 助教授 (30269386)

キーワード対応バイアスの過大視 / ハンディキャップ / 能力推測
研究概要

遂行とハンディキャップの関係について、観察者の側の推測プロセスに関する予備的実験をビデオ刺激を作成して実施した。認知負荷があり、行為者の行為の遂行水準が曖昧な場合に、ハンディキャップのある行為者の遂行は低く評定された。しかし、遂行水準が明確な場合は、そのような効果は認められなかった。能力の推測においては、認知負荷があっても、ハンディキャップが存在するときには割り増しが行われていた。この結果は、Society for Personality and Social Psychologyにおいて発表した。
また、状況の拘束力が強い状況での対応バイアスの過大視についての実験を実施した。行為者は、強い状況の拘束があるにもかかわらず、自分の発言内容がそのまま自分の態度であると観察者が推測すると予測していた。一方、観察者は、些細な手がかり(例えば、意見を述べている様子)に基づいて、行為者の真の意見を推測していた。行為者はこのような観察者が手がかりを利用することについて、気づいていなかった。この結果については、International Congress of Psychologyにおいて発表した。
さらに、行為者側のメタ推論のプロセスを明らかにするために、属性ではなく、行為時の内的状態を対象にして、行為者の主観とインセンティブの効果を検討した。これらの実験から、行為者の内的状態に対する主観的情報の利用はインセンティブに影響される場合とそうでない場合があることが示された。この結果については、日本グループ・ダイナミックス学会で発表した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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