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2006 年度 実績報告書

発達障害児のための神経心理学的検査の開発及び発達支援プログラムの作成とその実践

研究課題

研究課題/領域番号 16530417
研究機関埼玉大学

研究代表者

小林 久男  埼玉大学, 教育学部, 教授 (50004122)

キーワード発達障害児 / 注意欠陥多動性障害 / 神経心理学的検査 / 注意検査 / 同時処理検査 / 継次処理検査 / プランニング検査 / 近赤外線トポグラフィー
研究概要

本年度(平成18年度)においては、以下の2点について検討した。
1.発達障害児における神経心理学的検査の検討
6歳〜11歳の24名の注意欠陥多動性障害(ADHD)児を対象に、行動特徴と神経心理学的検査との関連性を検討した。対象児に対して行動評価、知能検査、神経心理学的検査(注意検査、同時処理検査、継次処理検査、プランニング検査)を行った。24名のADHDのタイプは、多動性+不注意+衝動性:1名、多動性+不注意:8名、衝動性+多動性:2名、衝動性+不注意:1名、不注意:4名、多動性:2名、衝動性:1名、問題なし:5名、であった。これらのタイプと神経心理学的検査との関係について次のような知見が得られた。(1)ADHD児の行動タイプと認知特性との間には、一定の関連性は認められなかった。(2)トークンテスト(同時処理検査)の結果から、多くのADHD児で聴覚的な言語理解と処理が弱いことが示唆された。(3)ストループテスト(注意検査)の結果から、多くのADHD児で注意の切り替えが遅いことが示唆された。(4)プランニング検査ではほとんどのADHD児において問題はなかった。
2.健常者における神経心理学的検査の妥当性の検討
プランニングの検査である「ウィスコンシンカード分類テスト(WCST)」と同時処理検査の「レヴン色彩漸進的マトリックステスト(RCPM)」について、健常成人を対象に、近赤外線トポグラフィー(NIRS)を用いてこれらの検査の遂行時における前頭部及び頭頂後頭部の脳血流動態の様子を検討した。WCSTでは、ブロードマン(Brodmann)の9、10、11、12、45、46の領野あたりに酸化ヘモグロビン(oxy-Hb)の増加を認めた。一方、RCPMでは、特に活性部位は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 健常児と自閉症児の実行機能の発達-次元の異なるカード分類課題による検討2007

    • 著者名/発表者名
      範 例, 小林久男
    • 雑誌名

      埼玉大学教育学部紀要 第56巻・第1号

      ページ: 109-118

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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