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2006 年度 実績報告書

日本語の特異的言語発達障害の特微および評価法に関する言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530420
研究機関東京学芸大学

研究代表者

伊藤 友彦  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40159893)

研究分担者 大伴 潔  東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 教授 (30213789)
藤野 博  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00248270)
福田 真二  北海道医療大学, 心理科学部, 助教授 (70347780)
キーワード特異的言語発達障害(SLI) / 縦断研究 / 日本語 / 文の誤り / 時制 / 受動文 / 格 / 言語学
研究概要

平成18年度は昨年度に引き続き、(1)典型的な日本語SLI例を対象とした縦断研究を継続するとともに、昨年度実施した東京都内の難聴・言語障害学級を対象とした調査の結果を踏まえ、(2)協力校の対象児からデータ収集を行った。さらに、(3)これまで伊藤を中心に行ってきた、典型的な日本語SLI児1例の縦断研究の結果を平成18年7月19日〜21日にかけてイギリスのニューキャッスルアポンタイン大学で行われた国際会議(Child Language Seminar 2006)で発表した。
(1)については典型的なSLI例についての縦断研究を昨年度に引き続き、一週間に一回を原則として行った。なお、この縦断研究は平成19年5月現在も継続中である。この研究成果の一部は日本特殊教育学会第44回大会(平成18年9月、群馬大学)と、日本発達心理学会第18回大会(平成19年3月、埼玉大学)で発表した。
(2)についてはSLIという用語が我が国で知られていないこともあり、典型例をみつけることができず、十分なデータ収集を行うことができなかった。その理由として、SLIの典型例は通常学級におり、今回調査対象とした難聴・言語障害学級に通級している子どもは少ないことなどが考えられる。
(3)については、Tense and Passiyes in Japanese G-SLI : A Case Studyというタイトルでポスター発表を行った。この発表では、SLIの下位グループの一つとされる文法SLI(G-SLI)が日本語にも存在すること、日本語のG-SLIの特徴として、これまで欧米語等で報告されてきた特徴と同様、時制、受動文、格標示などに問題が認められたことなどを報告した。この国際会議で中国語、ギリシャ語など、世界各国のSLI例の報告があった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語を母語とする特異的言語障害児における格の文法障害2007

    • 著者名/発表者名
      福田真二, Suzy E.Fukuda, 伊藤友彦, 山口裕子
    • 雑誌名

      音声言語医学 48.2

      ページ: 95-104

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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