研究課題
本年度は、2002年2月に実施した第10回全国初潮調査の分析の継続と新たに2005年2月に第11回の全国初潮調査を実施した。(1)2002年2月に実施した調査による64195人の女子小学生・中学生の分析を継続している。47都道府県別平均初潮年齢からみた日本国内の発達勾配現象を分析し、両グループ間には約半年の平均差を確認した。青森・沖縄がもっとも低年齢で11歳代であり、佐賀・埼玉がもっとも高年齢で約12歳4カ月という地域差を確認した。さらには朝食習慣・睡眠時間という健康習慣と性成熟の関係を分析し、朝食習慣が崩れるほど、また睡眠時間が短いほど初潮年齢が低い傾向を明らかにした。特に睡眠時間の影響が大きいと思われる。(2)全国47都道府県から無作為抽出した5350校(有効送付数)の小学校・中学校に、2005年1月に初潮の時期を中心とした調査用紙を送付し、2月中の実施を依頼した。内容は、初潮の時期に関するもの以外に、朝食習慣・睡眠時間、性別の受容、現在の関心および将来の職業等を尋ねたもので2002年2月に実施した内容に1問追加したものでほぼ同じ内容であった。2002年調査と2005年調査の直接的な比較・コホート分析を可能にしたものである。2005年3月3日現在、全国から約800校の小学校・中学校から個人調査表を回収している。約30000人程度の資料と推定され、すでに全国的な傾向を分析するに足る資料と考えられる。回収の後、次年度に向け、分類・整理・コンピュータ入力を行う。
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すべて 雑誌論文 (4件)
International Society for the Study of Behavioural Development 18th Biennial Meeting, Abstracts
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日本心理学会第68回発表論文集
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日本発達心理学会第18回大会発表論文集 (印刷中)