研究課題/領域番号 |
16530436
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
横尾 尚子 (石橋 尚子) 椙山女学園大学, 人間関係学部, 助教授 (90232339)
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研究分担者 |
有働 眞理子 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40183751)
丹野 眞智俊 神戸親和女子大学, 文学部, 教授 (00039215)
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キーワード | オノマトペ / 言語発達 / 認知発達 / 教育カリキュラム / 療育カリキュラム / 幼児教育 / 養護学校 / 小学校 |
研究概要 |
本年度は、オノマトペ関連の研究文献を国内外から広く収集するなど、研究の基礎づくりに重点を置いた。その最大の成果は、オノマトペ表現の豊富な韓国の教育現場に取材し、その現状をつぶさに観察・記録し得たことである。 10月の8日間、テグ教育大学校Bae Han Keuk教授の協力を得て、テグ市内の延世幼稚園(Yeonse Kindergarten)、南陽養護学校(Daegu Mamyang School for the Handicapped)、旭水小学校(Oksoo Elementary School)の三校を訪問し、オノマトペ教育の実態を見学・調査した。延世幼稚園においては、3歳児クラス・4歳児クラス・5歳児クラスの保育活動を観察・ビデオ記録するとともに、副園長より韓国の幼児教育の現状と問題点、教育カリキュラムにおけるオノマトペ教育の位置づけ、オノマトペ教育が子ども達に果たす役割、などについて説明を受け、意見交換をした。南陽養護学校においては、軽度知的障害児の療育におけるオノマトペ教育活動を観察・ビデオ記録した。指導内容・指導方法など、非常に興味深いものであった。特に、オノマトペを使用した療育ソフトや教材機器には目を見張るものがあった。養護学校の施設・設備や教育カリキュラムなどの充実ぶりから、韓国の障害児教育のレベルの高さが実感された。旭水小学校では、2年生の国語科、3年生の英語科、5年生の社会科の授業を中心に、音楽(民族音楽)、体育(民族舞踊)など特色のある授業を含め、全学年にわたり2日間の観察・ビデオ記録をおこなった。また、1・2年の担任教師との懇談会を持ち、小学校におけるオノマトペ教育の現状と課題などについて意見交換した。三校からは、学校要覧や教科書・カリキュラム一覧・評価にかかわる書類など、貴重な学校関係資料を頂戴した。次年度の研究におおいに活用していきたい。
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