研究概要 |
本研究では、学力試験における設問,回答データ,受験者データに関する表記法について,関連分野での標準化動向を調査し,採用すべきXMLの枠組み(スキーマ)を開発する。さらにこれに基づいた設問素材,成績データ,および関連する統計情報を統合的に管理するシステムのプロトタイプを実現し,利用上の特性を検討する。 本年度においては,以下のような研究を行った。 1)設問,回答データ,受験者データのコードブックの表記法について,各分野での標準化動向を調査し,採用すべきXMLの枠組み(スキーマ)を検討した。 2)XMLで記述されたメタデータを柔軟に操作するためのインタプリタ言語(Prolog)用の関数群を作成し,テスト成績データのメタ情報を参照しつつ統計処理を可能とした。 3)PCサーバ上のRDBMSに成績データを搭載し,ネットワークを介してクライアントPCから利用可能とした。また,大規模データの操作と統計処理に関する性能評価を行った結果、100万件程度の処理に耐えうることを確認した。 4)設問(問題冊子の一部)と回答データから得られる統計データ(得点の平均、分散などの基礎統計量、層別の統計量の接合方法について検討し、一部RDBMS上での処理を可能とした。
|