研究課題/領域番号 |
16530453
|
研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
文珠 紀久野 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (70191070)
|
研究分担者 |
中島 祥子 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (80223147)
谷崎 和代 鹿児島純心女子大学, 国際言語学部, 助教授 (30269154)
安東 清 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (20151201)
|
キーワード | Therapist / Client / 言語分析 / 実験面接 |
研究概要 |
研究目的は、心理療法における初学者の特徴を明らかにすることとともに、初学者に対する教育方法の違いが、初学者の心理療法における言語行為に与える影響を見出すことである。実際の心理療法を用いた研究には限界があるため、本研究では、実験面接を使用した。 21組のTherapist-Clientを被験者として、約30分の面接を月1回ずつ連続して5回実施した。Therapist役の被験者は、研究への協力を了解した大学3年生10人、社会人11人である。そのうち、初学者は14人、カウンセリングや心理療法に関する経験を有する被験者は7人である。Client役の被験者は、研究への協力を了解した大学1年生21人である。面接状況はビデオカメラ2台と録音機材(MDレコーダー、テープレコーダー)を使用して記録した。また、Therapist、Client役を取った被験者には、面接直後に、面接状況をふりかえっての記録を依頼した。全5回終了後には、面接全体に対するアンケートを実施した。面接内容としては、基本的に「対人関係に関する問題」を扱った。 結果は、1、初回面接の導入後における特徴として、Therapistとして経験を有する被験者に比較し、初学者は、質問を重ねながらClientに関わること、2、初学者は主訴へアプローチするまでに時間がかかること、また、主訴が出現してもTherapistから話題を転換する傾向があることが見出された。
|