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2004 年度 実績報告書

ロールシャッハ・テスト記録のデータベース構築

研究課題

研究課題/領域番号 16530456
研究機関北海道医療大学

研究代表者

高瀬 由嗣  北海道医療大学, 心理科学部・臨床心理学科, 講師 (80326553)

キーワード心理検査 / ロールシャッハ・テスト / データベース
研究概要

われわれが開発した,ロールシャッハ・テストのデータベース(Rorschach Data System;以下,RODSと略)を用いて,今年度は以下に示す研究活動を行ない,成果を発表した。
われわれは,被検者の了解を得たうえで,随時,ロールシャッハ記録をRODSに登録している。現在のところ,RODSには543ケース(うち,健常者308ケース)が蓄積されている。このような活動を通して,RODSは,ロールシャッハ法におけるあらゆる領域の研究に対応できるデータベースとなった。中でも健常者のデータは,将来の標準化研究のための基礎データとして活用できるため,高い価値がある。
このRODSを用いて,筆者はまずテストのスコアリングに関する信頼性・妥当性の検討を行なった。この研究では,同一のプロトコルを,テスト受検者,テスト実施者,そしてテスト場面に同席していない第三者がそれぞれ独立でスコア化した。その結果をRODS等を用いて分析したところ,非生物運動反応,陰影材質反応などでスコアの信頼性・妥当性が低いことが確認された。本研究の成果は,「ロールシャッハ法研究」誌に発表した。
さらに,筆者はロールシャッハ・テスト上に現れた言語表現に関する研究を行なった。この研究では,運動反応の中に示される動詞を独自の視点から分類し,各病理群および健常者群の中でその出現頻度を比較した。その成果は,第18回国際ロールシャッハ学会にて発表予定である(課題名:Relationship between contents of human movement responses in the Rorschach and psychopathology)。
なお,RODSは,2004年7月に東京・金子書房よりコンピュータ・ソフトとして「操作ガイド(研究手引書)」とともに出版され,これまでに数多くのユーザーを獲得している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ロールシャッハ・テストのスコアリングにおける信頼性・妥当性の問題2004

    • 著者名/発表者名
      高瀬由嗣
    • 雑誌名

      ロールシャッハ法研究 8巻

      ページ: 71-81

  • [図書] Rorschach Data System(コンピュータ・ソフト:高瀬由嗣・佐藤洋一・波田野由美・藤岡新治 編)ならびに「操作ガイド」(高瀬由嗣・佐藤洋一 著)2004

    • 著者名/発表者名
      高瀬由嗣(研究代表者), 佐藤洋一, 波田野由美, 藤岡新治
    • 総ページ数
      58
    • 出版者
      東京 金子書房

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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