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2005 年度 実績報告書

大都市生涯学習支援に向けての多元的協働行政システムに関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530494
研究機関千葉大学

研究代表者

長澤 成次  千葉大学, 教育学部, 教授 (50172523)

研究分担者 石井山 竜平  東北大学, 教育学部, 助教授 (30304702)
キーワード社会教育行政 / 多元的協働行政 / 大都市生涯学習 / 自治体経営改革 / 地域組織再編 / 指定管理者制度 / 公民館 / 図書館
研究概要

本研究は、大都市行政における生涯学習支援をめぐる多元的協働(官民パートナーシップ)化の実態を、実証的、横断的にとらえたものである。研究対象の大都市としては政令指定都市を挙げ、大阪市・神戸市・福岡市・北九州市を調査した。特に、北九州市においては、図書館への指定管理者導入の時期とも重なったこともあって、民間事業者に委託された図書館調査を2館実施した。
調査を通して明らかになったのは、地方分権政策下の大都市生涯学習行政(社会教育行政)の再編は、地域ガバナンスの追求という公共経営改革の主要課題と直結しており、そのため今日では、ほとんどの自治体で、地域自治組織の再編と連動した地域社会教育施設の住民委託が、本格的に実施ないし検討段階にあるということであった。本調査では、調査や取材をとおして明らかにされた、それらの政策をめぐる矛盾と可能性の分析を試みた。
また本研究は、調査プロセスにおける自治体職員とのコラボレーションにこだわってきたところにも大きな特色がある。研究調査活動の一環として、民間の社会教育関連団体である社会教育推進協議会や「大都市の社会教育研究と交流の集い」などと協力しながら公開学習会を開催することで、研究者と自治体労働者の、今日の大都市社会教育行政をめぐる共同討議の場づくりに努力してきた。また、これらの研究調査の成果の一端を「自治体経営改革と大都市社会教育の再編」(日本社会教育学会第52回研究大会)と題して長澤・石井山の両名で発表を行った。
さらに本研究では、指定管理者制度の導入前夜における大都市社会教育行政の量的実態を横断的に明らかにした。平成の大合併や自治体経営改革によって大再編が予測される大都市社会教育行政のこれからの変動をとらえる基礎データとなるといえよう。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] これまで培ってきた社会教育職員の専門性2006

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 雑誌名

      住民と自治 514

      ページ: 30-37

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 中央の社会教育改革にみる社会教育の再編2005

    • 著者名/発表者名
      石井山 竜平
    • 雑誌名

      日本学習社会学会紀要 1

      ページ: 48-49

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 公民館政策・統計の動向2005

    • 著者名/発表者名
      石井山 竜平
    • 雑誌名

      日本公民館学会年報 2

      ページ: 94-96

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 居場所づくりと公的「支援」2005

    • 著者名/発表者名
      石井山 竜平
    • 雑誌名

      月刊社会教育 591

      ページ: 15-23

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 座談会:社会教育施設に指定管理者制度適用-これだけの問題点2005

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 雑誌名

      住民と自治 506

      ページ: 52-61

  • [図書] 社会教育施設に指定管理者化はなじまない(自治体問題研究所編『NPM行革の実像と公共性』2006

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      自治体研究社
  • [図書] 校区公民館の社会教育労働の再構築(南里悦史・松田武雄編『校区公民館の再構築-福岡の校区公民館の歴史と実践』)2005

    • 著者名/発表者名
      石井山 竜平
    • 総ページ数
      15
    • 出版者
      北樹出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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