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2005 年度 実績報告書

学力向上をめざす評価規準と評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16530502
研究機関京都大学

研究代表者

田中 耕治  京都大学, 教育学研究科, 教授 (10135494)

研究分担者 西岡 加名恵  京都大学, 教育学研究科, 助教授 (20322266)
キーワード教育評価 / 目標に準拠した評価 / 学力調査 / パフォーマンス課題 / ルーブリック / 指導と評価の一体化 / アメリカ合衆国 / イギリス
研究概要

本研究の目的は、小・中学校における「目標に準拠した評価」の理論を探究し、具体的な評価規準と評価方法を開発するとともに、その情報を共有する実践交流ネットワークを構築することである。今年度は主として次の三つの柱で研究を進めた。
第一に、京都市立高倉小学校、寝屋川市立田井小学校などの協力を得ながら、評価規準・評価方法の開発を行うアクション・リサーチを進めた。特に高倉小学校とは、高倉小学校の全教員と京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座教育方法研究室の全教員・全院生とが参加する共同研究体制のもと、国語科・算数科・理科・社会科・育成学級の5つの班で各教科・学級における評価規準と評価方法の研究開発を行い、さらには評価を活かした指導の改善に取り組んだ。その結果、学年を縦断して発達を捉える「学力表」の提案するにいたっており、来年度はその検証が課題となっている。
第二に、TIMSS、PISAといった国際比較学力調査など、教育評価に関わる内外の研究と実践の動向について情報収集・分析を行った。その成果については、項目11に示した論文・著書において発表したほか、講演「今日の学力問題をどうみるか」(於 人間発達研究所、2005年7月2日)、講演「学力調査に見る子どもたちの学力実態」(於 京都教育大学附属教育実践総合センター、2005年11月17日)をはじめとする研修会やシンポジウムの機会を利用して普及に努めた。
第三に、日本における教育評価研究と実践の蓄積を著書『よくわかる教育評価』としてまとめた。この一冊は、教育評価に関して、「教育評価の立場」「指導に活かす評価のあり方」「教育評価の方法原理」「学力評価のさまざまな方法」など多角的な検討を行い、今後の研究と実践の交流を図る上で必要となる基本概念を整理したものとなった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 教育内容の改善2006

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治
    • 雑誌名

      教職研修 401

      ページ: 60-63

  • [雑誌論文] 子どもたちの学力実態をさぐる-TIMSS2003調査から-2005

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治
    • 雑誌名

      教育あまがさき 56

      ページ: 3-4

  • [雑誌論文] 学力保障論と発達保障論のあいだ2005

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治
    • 雑誌名

      障害者問題研究 33・1

      ページ: 71-76

  • [図書] 新しい時代の教育課程2005

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治 ほか
    • 総ページ数
      325
    • 出版者
      有斐閣
  • [図書] 希望をつむぐ学力2005

    • 著者名/発表者名
      久冨 善之ほか 編
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      明石書店
  • [図書] 教育方法34 現代の教育課程改革と授業論の探究2005

    • 著者名/発表者名
      日本教育方法学会 編
    • 総ページ数
      145
    • 出版者
      図書文化
  • [図書] よくわかる教育評価2005

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治 編
    • 総ページ数
      226
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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