研究概要 |
本研究は、幼年造形教育学を中核に保育内容学を再検討し、それと平行して、創造性教育を中核にしたイタリアのレッジョ・エミリア市の保育実践の受容による理論の統合を論考するものである。本年度の研究実績の概要は、以下の通りである。 【研究実績1】Reggio Emilia市の保育実践の視察…2004/11/14-16の日程で、Reggio Emilia市のディアーナの幼児学校、ドキュメンテーションセンター、レッジョチルドレン・オフィス等において、保育実践の特徴を現地調査し、資料を収集した。 【研究実績2】美術博物館教育の新展開…2004/11/11 Milano、11/12 Parma、11/13 Modena、11/16-18 Bologna,11/19 Milanoの日程で、パルマの国立美術館、ボローニャの国立絵画館、ミラノのブレラ美術館などを現地視察し、美術博物館教育の動向と在り方を検討した。 【研究実績3】保育内容学の再検討と芸術教育…幼児の自己表現活動には、造形表現・身体表現・言語表現・音楽表現などがある。それらを表現教育及び芸術教育の枠組みの中で統合する研究を推進した。本年度は、「親子の折り紙遊びを通した造形活動への支援」「幼児の素材体験を支援するジグソーパズル」「折り紙遊びを通した親子関係の深まりと子の自主性の育ち」「絵本の読み聞かせと幼児の絵画表現」などの研究主題のもとに、複数審査制全国的学会誌に4編の学術論文を投稿し、審査の結果、4編全ての掲載が認められ、現在印刷中である。
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